Acer palmatum (イロハモミジ)
Acer palmatum (Japanese maple: イロハモミジ)-1
Kim J H, Lee B C, Kim J H, Sim G S, Lee D H, Lee K E, Yun Y P, and Pyo H B.,
イロハモミジから単離された抗酸化活性物質ビテキシン
The isolation and antioxidative effects of vitexin from Acer palmatum.
Archives of Pharmacal Research, 28, 195-202 (2005).
紫外線の暴露やその他環境要因によって生じるフリーラジカルおよび活性酸素種(ROS)は細胞損傷および老化の決定的な作用を示す。新しい紫外線老化抑制剤を探索するために、本研究ではイロハモミジ(Acer palmatum)の秋の色づいた葉の抽出物の抗酸化作用に焦点を当てた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて1つの化合物を酢酸エチル画分より単離した。LC-MS, FT-IR, UV, 1H-, 13C-NMRを用いて一般的にビテキシン(vitexin)として知られているアピゲニン-8-C-beta-D-1グルコピラノシドの化学的構造を決定した。ビテキシンの生理活性を化粧品分野の抗老化(アンチエイジング)作用への応用として評価された。その結果ビテキシンは約100μg/mLの濃度時に60%のスーパーオキシドラジカルを70%阻害し、1DPPHを用いたフリーラジカルを60%抑制した。またビテキシン処理後のヒト由来繊維芽細胞にUVB(B波紫外線)を照射したDCF蛍光発光を用い評価した結果、細胞内ROS消去作用が増強されていた。
これらの結果は5-(6-)chloromethyl-2',7'-dichlorodihydrofluorescein diacetate (CM-H2DCFDA) の酸化がビテキシンにより効果的に抑制されていたことを示し、ビテキシンは紫外線によって生じた活性酸素の顕著な消去作用を示した。結論として我々の発見によりビテキシンは効果的な紫外線由来のフリーラジカル賛成や肌の細胞損傷など肌に対する負の作用を抑制しえることが明らかとなった。
つづく
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